アシックスV字回復の軌跡!広田康人会長兼CEOのリーダーシップと組織改革

その他

アシックスが見事なV字回復を遂げています。

2018年と2020年にはそれぞれ最終赤字と営業赤字を記録するなど、
一時期は業績が振るわなかったものの、2024年の営業利益は前年比で最高益を更新し、
950億円を見込んでいます。

広田康人会長兼CEOのリーダーシップと組織改革

この成果は、広田康人会長兼CEOのリーダーシップと組織改革によるもの。
広田氏が社長に就任した2018年、アシックスは売れ残りの在庫問題に直面し、
企業内での責任の押し付け合いが常態化していました。

しかし、広田氏は経営構造の問題を解決するため、権限と責任を明確化する大胆な組織改革を推進しました。

パリ五輪において、アシックスのサポートを受ける300人以上の選手が活躍。

バシル・アブディ選手は同社のシューズを履いて銀メダルを獲得し、
レスリングの日本代表も多数の金メダルを獲得しました。

競技用ランニングシューズに注力

また、アシックスはその強力なブランド再生に向け、商品領域の見直しを行い、「アスレジャー」の失敗から学びを得て、競技用ランニングシューズに注力することで回復への道を築きました。

広田氏はまた、企業文化とコミュニケーションの改革にも着手。

ブログを通じて自らの経営理念を社員に伝え、より広い「接地面積」を持つリーダーシップを展開しました。

本社と販売会社間の対立を解消

本社と販売会社間の対立を解消するために、カテゴリー制を導入し、
商品開発から販売、マーケティングに至るまで一貫した責任体系を確立しました。

この組織改革により、かつての主要な販売会社の経営陣が退社するなど
初期は抵抗も多かったものの、結果的にアシックスは市場での信頼を回復。

危機対応能力が向上し、企業全体として一丸となって困難を乗り越えています。

アシックスの未来は、これまでの教訓を生かし、
さらに革新的な戦略を展開していくことでしょう。

出典:日経ビジネス電子版 2024年10月31日の記事を元に再構成

Follow me!

コメント

error: Content is protected !!
PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました